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ベランダの鳩の巣は自分で撤去していい?法律の線引きと正しい対処法

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ベランダに鳩が巣を作りはじめた!糞の被害も出てきたので早く片づけたいけれど、「勝手に撤去すると法律違反になる」と聞いて手が止まっている——
この状態で困っている人は少なくありません。

結論から言うと、撤去していい場合と、違法になる場合があります。

線引きは明確なので、まずそこを確認してみてください。

線引きは「卵やヒナがいるかどうか」

鳥獣保護管理法が保護しているのは、鳩そのものと卵です。
巣という構造物自体が保護対象になっているわけではありません。

つまり、

  • 卵もヒナもいない、空の巣 → 撤去しても違法ではありません
  • 卵やヒナがいる巣 → 撤去すると、結果的に鳩や卵を傷つける行為にあたり違法です

違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

ネット上には「鳩の巣の撤去は違法」と断定している情報も見かけますが、正確にはこの区別があります。
逆に言えば、卵が産まれる前に対処できるかどうかが分かれ目ということです。

もくじ

撤去前に必ず確認すること

巣の中を直接のぞき込みにくい場合は、スマートフォンのカメラを使って撮影すると確認しやすくなります。

また、ヒナがいる場合は鳴き声がすることがあるので、しばらく様子を見るのも有効です。

卵やヒナがいた場合は、手を出さずにそのまま待つか、自治体や専門業者に相談してください。
自治体によっては、有害鳥獣としての捕獲許可を出す窓口があります。

作業時の健康リスクに注意

空の巣だと確認できて自分で撤去する場合も、装備は必要です。

鳩の糞には病原菌が含まれていることがあり、乾燥して舞い上がったものを吸い込むと健康被害につながる恐れがあります。

必ずマスクと手袋を着用し、作業前に糞を湿らせてから作業してください。
乾いたまま掃くと、粉塵として広がります。

掃除機で吸うのは避けてください。
排気とともに菌が室内に拡散する可能性があります。

撤去しただけでは戻ってきます

ここが最も重要な点です。
鳩は帰巣本能が強く、巣を撤去しただけでは同じ場所に戻ってきます。
一度「安全な場所」と認識されると、その記憶は簡単には消えません。

自分でできる対策としては、次のようなものがあります。

  • CDやレーザーの光で嫌がらせる
  • 天敵の鳴き声などの音で威嚇する
  • 忌避剤(スプレー・ジェル・固形)を設置する

ただし、これらはいずれも鳩が慣れてしまうことが多く、効果は一時的です。
光や音は数日で効かなくなることも珍しくありません。

根本的に解決するなら物理的な遮断

戻ってこない状態を作るには、物理的に入れなくするしかありません。

防鳥ネットの張設

ベランダ全体を覆う方法です。
効果は最も確実ですが、隙間があるとそこから入り込むため、施工の精度が求められます。

中途半端に張ると、ネットの内側に入り込んで出られなくなった鳩が中で死ぬ、という事態も起こります。

忌避スパイクの設置

手すりや室外機の上など、止まる場所に設置します。
設置場所の選定を誤ると、別の場所に移るだけで終わります。

糞尿の清掃・消毒

においが残っていると、それ自体が鳩を呼び戻す原因になります。
撤去後の清掃と消毒まで含めて初めて対策が完結します。

このあたりは、高所作業や広範囲の消毒を伴うため、自力での対応が難しい部分です。
特にマンションの高層階では、ベランダでの作業自体に危険が伴います。

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賃貸・分譲マンションの場合は管理会社へ

集合住宅の場合、ベランダは共用部分にあたることがほとんどです。
専用使用権が認められているだけで、所有物ではありません。

そのため、ネットの設置やスパイクの取り付けには管理規約上の制限がかかることがあります。
作業を始める前に、管理会社または管理組合に連絡してください。
建物全体の問題として対応してもらえるケースもあります。

連絡の際は、いつから巣があるか、糞の被害の状況、写真を添えて伝えるとスムーズです。
この進め方は、賃貸でネズミが出た場合と同じ考え方になります。

詳しくは「賃貸でネズミが出たら駆除費用は誰の負担?」の記事も参考にしてください。

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まとめ

ベランダの鳩の巣は、卵やヒナがいなければ撤去しても違法ではありません。
いる場合は手を出さず、自治体か専門業者に相談してください。

ただし、撤去だけでは戻ってきます。
光や音、忌避剤は慣れられて効果が続かないため、根本的に解決するにはネットやスパイクによる物理的な遮断と、糞尿の清掃・消毒までが必要です。

集合住宅では、着手前に管理会社への確認を忘れないでくださいね。

費用の目安や業者の選び方については、「害獣駆除の費用相場と、自分でできる範囲」の記事でまとめています。

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よくある質問

まだ巣を作り始めたばかりの段階なら、追い払えますか?

巣作りの初期段階であれば、こまめに巣材を取り除くことで諦めさせられる可能性があります。

ただし完全に居座られる前の対応が必要なので、気づいた時点で早めに動いてください。

卵がかえるのを待てば、自分で撤去できますか?

ヒナが巣立てば撤去は可能になりますが、その間も糞の被害は続きます。

また、巣立った鳩がその場所を記憶し、繰り返し戻ってくることになります。
待つ場合も、並行して戻らせない対策の準備を進めておいてください。

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この記事を書いた人

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