犬や猫と暮らしていると、「観葉植物を置きたいけれど、かじってしまったら危ないのでは?」と心配になりますよね。
実際、身近な観葉植物の中にはペットが口にすると中毒症状を起こすものが少なくありません。
この記事では、犬・猫のいる家庭で避けたい植物と、比較的安全とされる品種を整理しました。
植物選びの参考にしてみてください。
まず知っておきたい「安全」の判断基準
植物の毒性については、米国動物虐待防止協会(ASPCA)が公開している中毒植物データベースが、世界的な基準としてよく参照されています。
注意したいのは、日本の園芸系サイトでは「ペットがいても安全」と紹介されている植物でも、ASPCAでは有毒に分類されているケースがあるという点です。
この記事では、判断が分かれる植物についてはASPCAの分類に沿って、安全側に寄せて紹介しています。
犬・猫がいる家庭で避けたい観葉植物
まずは避けたほうがよい代表的な品種です。
ポトス・モンステラ

シュウ酸カルシウムを含み、口にすると口内の刺激や嘔吐などを引き起こすことがあります。
どちらも育てやすく人気の高い品種ですが、ペットのいる部屋には向きません。
サンスベリア

「丈夫で初心者向け」として国内では非常によく紹介される品種ですが、ASPCAではサポニンを含む有毒植物に分類されており、吐き気・嘔吐・下痢などの症状が報告されています。
ドラセナ(幸福の木)

こちらもサポニンを含みます。
嘔吐(まれに血液が混じる)、元気消失、食欲不振、よだれの増加のほか、猫では瞳孔が開くといった症状が挙げられています。
アイビー(ヘデラ)

つる性で垂らして飾ることが多いぶん、ペットの口が届きやすい点でも注意が必要です。
比較的安全とされる観葉植物5選
パキラ

ASPCAで犬・猫ともに無毒に分類されている、育てやすい定番品種です。
葉が上のほうに集まってつくので、ペットの口が届きにくいのも利点。
ただし大きく育つと鉢の転倒に注意が必要です。
テーブルヤシ

小型のヤシで、こちらもASPCAで無毒に分類されています。
耐陰性があり、日当たりが強くない部屋でも育てやすいので、置き場所を選びにくいのが魅力です。
アレカヤシ

南国らしい雰囲気の大型ヤシで、無毒に分類されている品種です。
生命力が強く初心者にも扱いやすい反面、大きく育つため転倒対策はしておきましょう。
ペペロミア

肉厚な小さい葉が特徴のコンパクトな品種です。
種類が豊富で、棚の上や高い場所に置きやすいサイズ感なのも、ペットのいる家庭には向いています。
カラテア

葉の模様が個性的で、夜になると葉を立てる「就眠運動」を楽しめる品種です。
インテリア性が高く、無毒に分類されています。
「無毒」でも油断できない3つのこと
安全とされる品種を選んでも、次の3点は押さえておきたいところです。
1. 大量に食べれば体調を崩すことがある
無毒に分類されている植物でも、たくさん食べれば吐き気や下痢などの消化器症状が出ることがあります。
「毒がない=食べても平気」ではありません。
2. 植物そのもの以外にも危険がある
肥料、殺虫剤、鉢底石、土に混ざった資材などを誤飲するリスクもあります。
特に化学肥料や薬剤はペットの手が届かない場所で管理してください。
3. 鉢の転倒
大型の植物は、ペットがぶつかった拍子に倒れることがあります。
重い鉢や安定感のある鉢カバーを選ぶ、壁際に寄せるなどの対策をしておくと安心です。
安全に飾るための工夫
品種選びとあわせて、置き方も工夫すると安心感が高まります。
ハンギングで吊るす、背の高い棚の上に置く、ペットが入らない部屋にまとめる、といった方法が現実的です。
特に猫は高い場所にも登れるので、「高いところ=安全」とは限らない点にはご注意ください。
まとめ
ペットと観葉植物は、品種を選べば十分に両立できます。
ポトス・モンステラ・サンスベリア・ドラセナ・アイビーは避け、パキラ・テーブルヤシ・アレカヤシ・ペペロミア・カラテアあたりから始めてみてください。
万が一ペットが植物を口にして、嘔吐やよだれ、元気がないなどの様子が見られた場合は、自己判断せず動物病院に相談してください。
よくある質問
他のサイトでサンスベリアが「ペットに安全」と書かれていました。どちらが正しいですか?
国内の園芸情報サイトでは安全側に紹介されていることがありますが、ASPCAの中毒植物データベースではサポニンを含む有毒植物として分類されています。
判断が分かれる植物は、避けておくほうが無難です。
猫が土を掘ってしまいます。対策はありますか?
鉢の表面をココヤシファイバーや化粧石で覆う、鉢カバーで囲うといった物理的な対策が一般的です。
ただし化粧石は誤飲のリスクもあるため、粒の大きさには気をつけてください。