夜、静かになった頃に天井裏から「カサカサ」「ドスドス」と音がする。
気になって眠れないけれど、正体がわからないので何をすればいいかわからない!
——この状態がいちばん不安だと思います。
まずやるべきは、相手が何かを特定することです。
動物の種類によって、被害の大きさも、必要な対処も、かかる費用も変わってきます。
この記事では、音と痕跡から正体を見分ける方法をまとめました。
足音で見分ける
天井裏に入り込む動物は、体の大きさによって足音がはっきり違います。
| 動物 | 足音の特徴 |
|---|---|
| ネズミ | カリカリ、カサカサ(小さく素早い) |
| イタチ | ドドド(素早く走り回る) |
| ハクビシン | ドスドス、トコトコ(重い) |
| アライグマ | ドスン、ガタガタ(非常に重い) |
| コウモリ | カサカサ、バタバタ(羽ばたく音) |
目安として、「小さくて速い音」ならネズミ、「重くて大きい音」ならハクビシンやアライグマと考えると大きく外れません。
天井板がミシミシきしむほどの重さを感じるなら、ネズミではありません。
活動する時間帯で見分ける
ここに挙げた動物はいずれも夜行性ですが、コウモリだけは日没前後の時間帯に出入りが集中します。
夕方に外へ飛び出していく姿が見えるようなら、コウモリの可能性が高くなります。
逆に、深夜から明け方にかけて断続的に音がする場合は、ネズミか中型動物のどちらかです。
糞で見分ける(いちばん確実)
痕跡が見つかれば、より確実に絞り込めます。
| 動物 | 糞の大きさ・特徴 |
|---|---|
| ネズミ | 5〜10mm、黒っぽく米粒のような形 |
| イタチ | 5〜8cm、細長い。強烈なにおい |
| ハクビシン | 5〜15cm、丸みがあり、果実の種が混ざることが多い |
| アライグマ | 5〜18cm、太い。未消化物が混ざる |
| コウモリ | 5〜10mm、黒く粒状。同じ場所に大量にたまる |
ネズミとコウモリの糞は大きさが似ていますが、コウモリは同じ場所に集中して大量に落ちるのが特徴です。
糞を確認する際は、必ずマスクと手袋を着用してください。
害獣の糞には病原菌やダニが含まれていることがあり、乾燥して舞い上がったものを吸い込むと健康被害につながる恐れがあります。
素手で触ったり、掃除機で吸ったりしないでください。
においで見分ける
イタチは特に強いにおいを出すことで知られています。
天井裏から獣臭がはっきり漂ってくる場合は、イタチの可能性が高くなります。
においが弱い、あるいはほとんど感じない場合はネズミであることが多いです。
やってはいけないこと
正体がわかるとつい自分で追い出したくなりますが、ここで知っておくべき重要な点があります。
ハクビシン・アライグマ・イタチなどは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲することは法律で禁止されています。
違反すると罰則の対象になります。
「家に入ってきたから」という理由でも、勝手に捕まえたり殺したりすることはできません。
自分でできるのは、侵入口をふさぐ、忌避剤を使って出て行ってもらう、といった範囲までです。
捕獲が必要な場合は、自治体への許可申請か、専門業者への依頼が必要になります。
また、天井裏に上がって自分で確認しようとするのも避けたほうが無難です。
足を踏み外して天井を破損する、ダニやノミに刺される、といった二次被害が起きやすい場所です。
正体がわかったあとは
音の種類と糞からおおよその見当がついたら、次は対処の方針を決める段階です。
自分でできる範囲、業者に頼むべきケース、費用の目安については、別記事「害獣駆除の費用相場と、自分でできる範囲」で詳しくまとめています。

まとめ
天井裏の足音は、「音の重さ」「時間帯」「糞の大きさ」の3つでかなり絞り込めます。
小さく速い音ならネズミ、重い音ならハクビシンやアライグマ、夕方に羽音がするならコウモリ。
正体がわかっても、無許可での捕獲は法律違反になります。
確認できたら、まずは対処の方針を決めるところから始めてください。
よくある質問
音がしなくなったら、もういなくなったと考えていいですか?
一時的に移動しているだけの可能性があります。
特に出産・子育ての時期は活動が変化するので、糞や足跡などの痕跡が新しく増えていないかを確認してください。
天井裏ではなく壁の中から音がします。同じように考えていいですか?
壁の内部を移動できるのは、体の小さいネズミやコウモリであることがほとんどです。
中型動物は壁の中には入りにくいため、音がする場所も判断材料になります。