プラモデルを始めようと道具を調べると、ニッパー、ヤスリ、デザインナイフ、ピンセット、接着剤、塗料……と際限なく出てきて、揃える前に疲れてしまいます。
結論を先に言うと、最初に必要な道具は2つだけです。
あとは作りたいものが増えるにつれて足していけば間に合います。
この記事では、段階ごとに「何を、なぜ買うのか」を整理しました。
ステップ1:まずはこの2つ
ニッパー
これだけは必須です。
パーツはランナー(枠)とつながった状態で入っているので、切り離す道具が要ります。
爪切りやハサミで代用しようとすると、パーツが白く変色したり、切り口が汚くなったりします。
模型用のニッパーは刃が薄く、プラスチックを潰さずに切れるように作られています。
最初から高価なものを買う必要はありませんが、100円ショップの汎用ニッパーではなく、模型用と書かれたものを選んでください。
仕上がりがはっきり変わります。
パーツオープナー
組み間違えたときにパーツを分解するための道具です。
最近のキットははめ込みがきついものが多く、素手やマイナスドライバーで外そうとするとパーツを傷めます。
数百円で買えるので、ニッパーと一緒に用意しておくと安心です。
ステップ2:切り口をきれいにしたくなったら「ヤスリ」
ニッパーで切り離すと、パーツにゲート跡(切り口の出っ張り)が残ります。
これが気になり始めたら、紙ヤスリかスポンジヤスリの出番です。
番手は400番で削ってから600番で仕上げる、この2種類があれば十分です。
最初から10種類も揃える必要はありません。
番手が細かいほど表面がなめらかになりますが、初心者のうちは2段階で十分きれいになります。
ステップ3:質感を整えたくなったら「つや消しトップコート」
素組みのプラモデルは、プラスチック特有のテカリが残ります。
これを抑えるのがつや消しトップコートです。
スプレーを吹くだけで、おもちゃっぽさが消えて一気に「模型らしい」見た目になります。
塗装をしない人でも効果が大きいので、コストパフォーマンスの高い一手です。
ただしスプレーなので、必ず屋外か十分に換気できる場所で、マスクを着けて作業してください。
室内で吹くと、においが残るうえに周囲が白く汚れます。
ステップ4:立体感を出したくなったら「スミ入れ」
パーツの溝に暗い色を流し込むと、彫刻が引き立って立体感が出ます。これがスミ入れです。
塗装をする予定がないなら、ペンタイプの「スミ入れ用ガンダムマーカー(流し込みタイプ)」が扱いやすいです。
溝にペン先を当てるだけで塗料が流れていくので、はみ出しても専用の消しペンや綿棒で拭き取れます。
後回しでいい道具
初心者向けの記事でよく挙がるものの、最初は不要な道具もあります。
デザインナイフは、ゲート跡を削ったり、パーツを加工したりする道具ですが、ヤスリで代用できる場面が多く、扱いに慣れが必要です。
接着剤は、最近の主流であるスナップフィット(はめ込み式)のキットなら使いません。
エアブラシや塗料一式は、本格的に塗装を始める段階の話で、数万円かかります。
道具を揃えることより、まず何体か作ってみることのほうが上達につながります。
「これがあれば楽になるのに」と自分で感じたタイミングで買い足すのが、いちばん無駄がありません。
作業環境で用意しておくとよいもの
道具ではありませんが、あると快適なものが2つあります。
ひとつはカッティングマット。
机を傷つけずに済み、切ったパーツが転がりにくくなります。
もうひとつは小さなトレーや箱で、切り離したランナーやパーツをまとめておくと、床にパーツを落として探し回る事態を減らせます。
まとめ
プラモデルを始めるのに必要な道具は、ニッパーとパーツオープナーの2つだけです。
切り口が気になったらヤスリ(400番・600番)、質感を上げたければつや消しトップコート、立体感を出したければスミ入れペン、という順で足していけば、無駄な出費をせずに仕上がりを上げていけます。
まずは1体、手を動かしてみてくださいね。
よくある質問
ニッパーはどのくらいの価格帯を選べばいいですか?
模型用であれば、数百円から数千円まで幅があります。
最初は1,000〜2,000円程度の入門向けで十分です。
高価な薄刃ニッパーは切れ味が良い反面、刃が欠けやすく、太いランナーを切るのには向きません。
つや消しトップコートは屋内で吹けませんか?
においが強く、周囲に微細な塗料が飛ぶため、屋内での使用はおすすめしません。
ベランダや屋外で、風の弱い日に作業してください。
マスクの着用も忘れずに。











